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2018年6月5日最終更新日:
2021年11月11日【背景】
従来,3歳以下の上衣腫患者には,発達途上の脳への障害への危惧から放射線照射を控えており,結果として高い再発につながっていた.しかし最近は,画像診断と照射技術の発達によって上衣腫摘出後の腫瘍領域照射(involved field radiation,残存腫瘍と腫瘍床局所への限局照射)が可能になっており,主としてintensity-modulated radiation therapy(IMRT)を用いた若年小児への放射線照射が行われるようになってきた(文献1).最近のChildren’s Oncology Group trial(ACNS0121)では1歳児にも腫瘍領域照射を推奨している.Iowa大学のSatoらは,Texas小児癌センターとMD Anderson癌センターで経験した症例を後方視的に解析し,2006年以前のIMRTによる腫瘍領域照射と2006年以降利用が可能になってきたProton-beam radiation therapy(PRT)による腫瘍領域照射の効果を比較した.n=79 (IMRT=38,PRT=41).
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