MRI上の脳内微小出血は抗凝固剤服用中の脳梗塞後心房細動患者における症候性頭蓋内出血のリスク因子か:新しい予測モデルの作成

公開日:

2018年6月21日  

最終更新日:

2018年8月1日

Cerebral microbleeds and intracranial haemorrhage risk in patients anticoagulated for atrial fibrillation after acute ischaemic stroke or transient ischaemic attack (CROMIS-2): a multicentre observational cohort study.

Author:

Wilson D  et al.

Affiliation:

Stroke Research Centre, Department of Brain Repair and Rehabilitation, UCL Institute of Neurology and the National Hospital for Neurology and Neurosurgery, London, UK

⇒ PubMedで読む[PMID:29778365]

ジャーナル名:Lancet Neurol.
発行年月:2018 Jun
巻数:17(6)
開始ページ:539

【背景】

心房細動患者では脳塞栓の一次・二次予防のために抗凝固剤の服用はルーチンで行われているが,抗凝固剤が引き起こす頭蓋内出血の可能性は無視出来ない.最近,MRIのT2*像や磁化率強調画像(SWI)によって,脳内微小出血(microbleeds)を高い感度で捉えることが出来るようになった.抗凝固剤服用中の患者における脳内微小出血の発見頻度は30%前後と報告されているが(文献1),この脳内微小出血が,その後の症候性頭蓋内出血に与える影響に関しては,いくつか報告がある(文献2)が,まだ充分には解っていない.
主として英国の79病院が参加したこの前向き観察研究は,心房細動を有し,かつ虚血性脳卒中かTIAを起こした後,抗凝固療法(ワーファリンかDOAC)が開始された患者を平均850日間追跡し,症候性頭蓋内出血に及ぼす脳内微小出血のリスクを検討したものである.微小出血はT2*MRI像で検出した.また,頭蓋内出血予測の精度に関して,従来使用されている臨床所見を元に作成されたリスクスコアであるHAS-BLEDスコア(文献4)と著者等が開発した総合的予測モデルを比較した.追跡可能症例数=1,447.


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