公開日:
2018年9月20日最終更新日:
2021年2月26日【背景】
健常者に対するアスピリン投与による心血管疾患や癌の一次予防効果については結論を見ていない.一方で,その効果を期待して米国では数百万人がアスピリンを服用していると推定されている.本論文は,オーストラリアを中心とする研究チームが行った非障害生存(disability-free survival)に対するアスピリン投与の有用性に関するRCTの結果の一部である.対象は70歳以上の健康人で,登録期間は 2010年3月〜2014年12月.9,525名がアスピリン腸溶錠100 mg/dayを服用し,9,589名がプラシーボを服用した.追跡期間中央値は4.7年.
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