公開日:
2018年9月28日最終更新日:
2021年2月26日【背景】
もやもや病においては,LSAなど穿通動脈が,脳虚血から代償的に発達し,代替的な側副血行路として機能している(文献1).LSAは鈴木病期分類第3期に発達し,さらに病期が進行すると縮小することが知られているが,PCoA,AChA,PChAからのもやもや血管発達に関する経時的変化は詳細ではない.また,小児例の多くが脳虚血症状で発症するのに対し,成人例の約半数が脳内出血で発症する機序は不明である.富山大学のYamamotoらは,もやもや病患者41名を対象とし,LSA,PCoA,AChA,PChA由来の側副血行路の経時的変化とその病型を解析した.
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