公開日:
2018年12月10日最終更新日:
2021年2月17日【背景】
脳海綿状血管腫(CCM)からの出血は0.5%/年くらいと想定されているが,一旦症候性出血を起こしたものでは,再出血率は40%に達し(文献1),特に脳幹病変ではそのリスクは高い.CAに対してはリスクを伴う摘出手術以外に適切な治療法がないのが現状である.本稿は,シカゴ大学で始めようとしているスタチン投与のI/IIa相プラセボ対照,四重盲RCTの説明であるが,研究の根拠となった基礎的また臨床的なバックグラウンドは非常に興味深く,治験の結果が出るより早く,脳外科医が共有すべきであるので,紹介する.
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