未破裂動脈瘤の治療に伴う合併症率と致命率:10万例のメタ解析

公開日:

2019年1月16日  

最終更新日:

2021年2月18日

【背景】

未破裂動脈瘤に対する治療に伴う致死率=致命率(case-fatality risk:CFR)は,時代によって,治療手段(血管内あるいはクリッピングなどの脳外科手術)によって,また施設によっても差がある.ユトレヒト大学のAlgraらは2011年1月から2017年1月までの公開された報告を基に,治療後30日以内の合併症率(complication risk)と致死率を求めた.さらに合併症予測因子を求めた.解析の対象とした報告は114報で患者数は106,433人.このうち血管内手術(EVT)71,819人,脳外科手術34,614人.