慢性硬膜下血腫の再発リスク:連続325例の検討

公開日:

2019年1月16日  

最終更新日:

2021年2月18日

【背景】

慢性硬膜下血腫(CSDH)では穿頭血腫ドレナージ術が標準治療として確立しているものの,2.3~38.7%で再発をきたしている.CSDHの再発リスクに関しては,男女差,高齢,抗凝固薬の使用,高血圧,糖尿病,腎障害などの報告が多数あるが未だ結論には至っておらず,また,単一因子のリスク解析が多く,網羅的な解析の報告は少ない.Harvard大学のThomasらは,2006~2016年間に手術したCSDH患者連続325名を対象に再手術リスクを検討した.