初発膠芽腫に対するロムスチン+テモゾロミド併用はテモゾロミド単独より生存期間を17ヵ月間延長する:第3相RCT(CeTeG/NOA–09)の結果

公開日:

2019年2月26日  

最終更新日:

2021年2月18日

【背景】

初発膠芽腫に対する標準治療はStuppレジメとして知られる手術後放射線照射とテモゾロミド内服であるが(文献1),その生存期間は,有効率が高いMGMTプロモーター・メチレーション陽性群でも30ヵ月前後にとどまっている.この標準治療の限界を超えるために様々な治療法について臨床研究が行われてきたが,有効性を高いレベルで証明出来たものは少ない.ドイツの19大学のグループは,古くから使用されているニトロソウレア剤の1つであるロムスチンとテモゾロミドの併用+放射線の効果を調べるために,テモゾロミド単独+放射線とのRCTを実施した.対象はMGMTプロモーター・メチレーション陽性の初発膠芽腫141例(ロムスチン+テモゾロミド:72例, テモゾロミド:69例).照射線量は両者とも59~60 Gy.