Neurosurgery Summary - 脳梗塞, 脳出血, 病態, 薬物治療, DOAC, アスピリン, 抗血栓剤, 抗凝固剤, 抗血小板剤, 二次予防, マイクロブリーズ, ワルファリン, 英国
公開日:
2019年6月10日最終更新日:
2021年6月1日【背景】
脳マイクロブリーズは脳卒中のリスク因子であるが,比較的最近脳梗塞やTIAを起こした患者に抗血栓剤を投与していた場合に,症候性頭蓋内出血リスクが症候性脳梗塞再発リスクを上回るのか,特に,脳出血リスクにマイクロブリーズの数や部位が影響を及ぼすかどうかは,脳卒中を取り扱う臨床家にとっては重大な関心事である.また,マイクロブリーズが多発している患者に対する抗血栓剤の投与は適切なのか.本研究は,過去に発表された38コホートの患者個別情報のプール解析で,その問いに答えようとしたものである.対象は20,322人(35,225人・年),平均年齢は70歳,マイクロブリーズは28%に認められ,38%が抗凝固剤を,57%が抗血小板剤のみを服用し,5.2%がいずれも服用していなかった.
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