24時間以内の急性期脳梗塞に対する翼口蓋神経節の電気刺激:新規治療の登場

公開日:

2019年7月29日  

最終更新日:

2021年6月7日

【背景】

動物の脳虚血モデルにおいて,翼口蓋神経節電気刺激が,側副血流の増加と脳血液関門の安定化を通して脳梗塞サイズを縮小することが知られている.またヒトでのパイロット試験でもそのことが示唆された.ImpACT-24B試験はイスラエル,欧州,北米など73センターで実施された二重盲RCTである.対象は前方循環の閉塞による脳梗塞でtPAや血管内治療の適応でない1,000人.481人には,最終健常確認8~24時間後に経軟口蓋的に翼口蓋神経節に向けて刺激電極が注入され,その後5日間,毎日4時間電気刺激が施行された.519人にはシャム操作が実施された.主要解析は修正ITT.