腰椎椎間板ヘルニア,腰痛は細菌感染が原因か?

公開日:

2019年10月7日  

最終更新日:

2021年6月7日

【背景】

疼痛を伴う腰椎椎間板変性の患者の椎間板にcutibacterium acnes(CA)が見つかるという報告があり,MRIにおける椎間板変性,椎体変性所見(Modic change)との関連も報告されている.またこれを受けて,腰痛,下肢痛に対する抗菌剤の使用も提唱されている.今回は腰痛,下肢痛を伴う腰椎ヘルニア(Lumbar disc herniation:LDH群,40例)と対照群として椎間板変性や疼痛のない若年脊椎側湾症(Scoliosis:S群,20例)の手術で得られたサンプルにCAが認められるかを検討した.サンプルは皮膚,手術創部,椎間板,椎体(骨)の4箇所から採取した.