元プロサッカー選手は,より多くが認知症関連薬を飲んでおり,神経変性疾患による死亡が多い

公開日:

2019年11月11日  

最終更新日:

2021年6月8日

【背景】

アメリカンフットボールなどの種々のコンタクトスポーツが脳変性疾患による罹患率,死亡率を高めることが指摘されている.プロサッカー選手ではどうか,グラスゴー大学のMackayらはスコットランドで,元プロサッカー選手で40歳以上の7,676人を対象に,同国の医療保険データベースを元に,死因や処方薬を後方視的に調査した.対照は性,年齢,社会的排除(貧困や生活困難など)指標が一致したスコットランド人23,028人.追跡期間は2016年末まで.中央値18年の追跡期間で,元サッカー選手のうち1,180名,対照のうち3,807名が死亡した.