誘導ラマン拡散組織診断(stimulated Raman histology,SRH)とAIを用いた脳腫瘍のリアルタイム術中組織診断:摘出後150秒以内で診断

公開日:

2020年1月22日  

最終更新日:

2021年7月16日

【背景】

脳腫瘍の術中迅速病理診断は,適切な手術を遂行するために必須であるが,通常30分を要するため,リアルタイムでのフィードバックは困難である.最近,病理診断分野への誘導ラマン拡散組織診断(SRH)の導入が試みられている(文献1).ミシガン大学などのチームはSRHとAIにおける深層学習の一種であるCNN(Convolutional Neural Network:畳み込みニューラルネットワーク)を組合せた脳腫瘍術中診断の有効性を検討した.摘出された組織切片を二個に分割して,一個は通常の術中HE診断へ,もう一個は専用容器に入れて,SRHに供した.