髄膜腫におけるTERT変異はWHOグレードとは独立した予後不良因子である

公開日:

2020年3月16日  

最終更新日:

2021年10月28日

【背景】

髄膜腫におけるTERT(Telomere Reverse Transcriptase)遺伝子変異陽性型(TERT-alt)は再発との関係が示唆されているが,生命予後との関係については充分に明らかとはなっていない.Copenhagen大学のMirianらは過去の8報告からTERT-alt髄膜腫59例とTERT プロモーター遺伝子変異陰性型(TERTp-wt)髄膜腫618例の患者個別データを集積し,メタ・アナリシスをおこなった.WHOグレード毎のTERT-altの頻度はグレードI:4.7%,グレードII:7.9%,グレードIII:15.4%であった.