脳出血後の抗血小板剤投与は死亡や機能予後不良(mRS:4~6)のリスクを高めない

公開日:

2020年3月16日  

最終更新日:

2021年7月16日

【背景】

脳出血後の抗血小板剤投与はその後の血栓塞栓イベント予防に有効であることが報告されているが,機能予後や死亡率との関係は明らかではない.本研究は,コーネル大学のMurthy SBらによる,脳内出血に関する3つの登録研究(MGH:1,854例,VISTA-ICH:762例,Yale:185例)の合計2,801例の患者個別データを基にした,脳出血後抗血小板剤投与(再投与+新規投与)が生存と機能予後に与える影響を検討したものである.一次エンドポイントは全死亡+発症3ヵ月目の機能予後不良(mRS:4~6)の複合.