公開日:
2020年5月12日最終更新日:
2021年10月6日【背景】
これまでの4個のRCTの結果を受けて,強い占拠性効果を示す半球性脳梗塞には,NIHSS>15,60歳以下,発症後48時間以内であれば,減圧開頭術(DC)が推奨されている(文献1).しかし,これまでのRCTでは48時間以降に減圧開頭を行った症例が少なく,その効果は不明であった.アムステルダム大学のGoedemansらは,急性中大脳動脈閉塞に対してtPAや血栓除去などの後,占拠性効果を有する梗塞像が出現し,GCS≦13となった患者に対して実施されたDCの66例を有効性の観点から検討した.23例(35%)は発症後48時間以上が経過していた(DC≧48時間,中央値61[52~75]).
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