難治性てんかんの手術によってSUDEPは減るのか

公開日:

2020年5月24日  

最終更新日:

2021年10月6日

【背景】

難治性てんかんに対する手術の目的には,てんかんコントロールによるQOL,ADLの改善と共に,SUDEP(sudden unexpected death in epilepsy)を含む死亡率を下げることが含まれるが,実際は死亡率に関する検討は少ない.NYコロンビア大学の神経内科などのチームは1977~2014年に皮質/皮質下切除手術が施行された難治性てんかん症例590例と切除手術を検討(ケースカンファレンス)されながら手術療法を受けなかった122例(対照群)を比較して,てんかんの外科治療が死亡率に与える影響を検討した.全追跡期間は手術群7,372人・年,対照群1,096人・年.