再発膠芽腫に対するニボルマブはベバシズマブに対する優位性を示さず:CheckMate 143第三相試験

公開日:

2020年6月8日  

最終更新日:

2021年10月6日

【背景】

再発膠芽腫に対する有効な治療法は確立していない.一方,多くの初発あるいは再発の癌腫に対する免疫チェックポイント阻害剤の有効性のエビデンスが蓄積されている.本研究は,ベバシズマブを対照とした再発膠芽腫に対するニボルマブの有効性に関する国際多施設RCTである.
膠芽腫再発確認後,ニボルマブ3 mg/kgか(n=184),ベバシズマブ10 mg/kgが(n=185),2週ごとに,腫瘍の進行か重篤な副作用出現まで継続された.一次エンドポイントは全生存(OS).追跡期間中央値は9.5ヵ月.