内側側頭葉てんかんに対する側頭極-海馬扁桃体切除術(TP-AH):選択的海馬扁桃体切除術(SAH)を超えるか

公開日:

2020年6月11日  

最終更新日:

2020年6月11日

【背景】

他の多くのてんかん外科センターと同様,ブラジル・Campinas大学てんかんセンターでも内側側頭葉てんかんに対しては,2012年までは経シルビウス裂的選択的海馬側頭葉切除を行ってきた.しかし,術後のMRIでは側頭極の萎縮や側頭幹の障害がしばしば認められた.そこで2013年以降は,シルビウス裂を開放後,側頭極を切除し,側脳室下角を開放し,前外側から扁桃体-海馬の切除を行う側頭極-海馬扁桃体切除術に切り替えた.本論文は,連続61例(左33側)の手術結果である.術後追跡期間は平均36ヵ月.