脳静脈血栓症に対する血管内治療は有効か:TO-ACT試験(RCT)

公開日:

2020年7月8日  

最終更新日:

2022年10月20日

【背景】

脳静脈血栓症に対する血管内治療の有効性に関する報告はあるが(文献1,2),これまでにRCTはなく,そのエビデンスは高くない.
アムステルダム大学のCoutinhoらはオランダ,中国,ポルトガルの3カ国8病院で脳静脈血栓症に対する抗凝固療法+血管内治療(機械的血栓除去 and/or 血栓溶解剤注入) vs. 抗凝固療法単独(治療用量のヘパリン投与)のRCTを行った(TO-ACT試験,2011~2016年).
対象は67例で,33例が血管内治療群,34例がコントロール群に割り当てられた.