睡眠に占めるREM睡眠期の割合が大きいと長生き出来る:中高年での検討

公開日:

2020年7月23日  

最終更新日:

2020年8月19日

【背景】

睡眠と健康の関係はこれまでも深く研究されてきており,特にREM睡眠時間の短縮が精神的あるいは肉体的に低い健康レベルと相関していることが報告されている(文献1,2,3).一方,REM睡眠時間と死亡率の関係については充分な検討はない.スタンフォード大学など米国6大学のチームは,睡眠と疾患に関する2つの地域住民コホート(MrOSとWSC[ウィスコンシン睡眠コホート])を用いて睡眠と死亡の関係について検討した.MrOSコホートは高齢男性のみの地域住民2675名(平均年齢76.3歳).WSCコホートは女性を含むより若い地域住民1386名(平均年齢51.5歳).