神経因性疼痛に対するガンマナイフによる外側中心核(CLp)病変作成

公開日:

2020年8月14日  

最終更新日:

2020年9月2日

【背景】

視床髄板内核の一部である外側中心核(CL)は,前脊髄視床路,脊髄網様体路,大脳辺縁系などからの入力を受け,大脳皮質の広汎な領域に投射しており,痛みの情動的側面に関与すると考えられている.ミラノのFranziniらは,神経因性疼痛に対するガンマナイフを用いた外側中心核後部(CLp)凝固の成績を報告している.対象は8例.内訳は三叉神経求心路遮断痛4例,腕神経叢障害2例,脳卒中後顔面痛1例,ヘルペス後神経痛1例.5例では凝固巣は痛みと反対側のCLpに,3例では両側のCLpに作成された.凝固巣作成による有害事象はなかった.