MRAだけでは未破裂動脈瘤の形状の不整の4割は見逃される

公開日:

2020年8月15日  

最終更新日:

2020年9月2日

【背景】

比較的小型の未破裂動脈瘤でも形状が不整(ブレブなど)であれば破裂の可能性が高いことが知られている(文献1,2).しかし,この不整な形状をMRAで判断できるのか.韓国Kyungpook大学のチームはDSAの結果を対照としてこの点を検討した.対象は,通常のMRA(1.5あるいは3T)で発見され,かつDSAが実施された652個(530症例)の未破裂動脈瘤.2名の神経放射線診断医(読影医1,2)が独立してMRAを読影して,DSA所見を基準にMRA所見の正確さを検討した.652個の動脈瘤中で,DSAで明らかになった不整形動脈瘤は202個(30%).