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2020年8月24日最終更新日:
2020年9月2日【背景】
本態性振戦に対するMRガイド下集束超音波(FUS)による視床VIM核破壊術は徐々に普及しつつあるが,2016年に発表されたRCTでシャム群との比較で明白な差が示され(文献1),FDAの承認に至っている(文献2).本論文の著者らは,このRCT(転換点研究)のうちクロスオーバー群(シャム→実治療)群における振戦の改善が,最初から実治療群のそれに対して優れていること,すなわちラーニングカーブに注目し,この転換点研究とその後行われた治療成績を併せて検討し,治療成績に及ぼす因子を解析した.対象は転換点研究の75症例,ならびにその後転換点研究8施設を含めた18施設で治療した114症例で,合計189症例.
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