IDH変異グリオーマにおけるCDKN2Aホモ接合性欠失が予後に及ぼす影響

公開日:

2020年9月4日  

最終更新日:

2022年6月15日

【背景】

Cyclin Dependent Kinase Inhibitor 2AはCDKN2A(p16)によりコード化されているがん抑制タンパク質で,その変異は数多くの癌の発生に関わっており,神経膠腫においても重要な役割を担っていることが判ってきている.マイアミ大学のLuらは,最近の文献をレビューしてIDH変異型低悪性度グリオーマ(LGG)とIDH変異型膠芽腫におけるCDKN2A遺伝子ホモ接合性欠失の臨床的意義を検討した.対象は9報告2193例で,LGG1756例(80%),膠芽腫437例(20%).CDKN2Aホモ接合性欠失の頻度は中央値22%(9~43%)であった.