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2020年9月15日最終更新日:
2022年10月20日【背景】
脳主幹動脈閉塞に対する血栓回収術は,標準治療として確立した(文献1).しかし,大血管の蛇行やType 3の大動脈弓などの理由で経大腿動脈的なカテーテル誘導が困難な症例が存在する.
Yale大学脳外科チームは,2015年からの3年間に血栓回収術を試みた352例のうち経大腿動脈アクセスが困難な37例を経験した.このうちそのまま血栓回収術を断念した17例と,総頚動脈直接穿刺法で血栓回収を行った20例とを比較し,この救済的手技の安全性について検討した.経大腿動脈からのアクセス困難37例は,アクセス可能な315例と比して,平均年齢が高く(82 vs. 71歳),女性が多かった(76 vs. 54%).
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