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2020年9月16日最終更新日:
2020年10月28日【背景】
高齢者や癌患者などの虚弱(frailty)の評価には19項目からなるチャールソン併存疾患指数(CCI)や11項目インデックス(mFI-11)が用いられてきたが,大量のデータが必要で,評価項目のオーバーラップも多い.最近,より簡潔な5項目インデックス(mFI-5)が登場し,一般外科や整形外科などで普及しつつあるが(文献1,2,3),脳腫瘍手術での有用性に関しては評価されていない.ジョンズ・ホプキンズ大学脳外科チームはCCI,mFI-11,mFI-5の3つを用いて患者の術前状態を評価し,手術後死亡率との相関を求めた.対象は2017年1月からの2年間に脳腫瘍の手術が実施された1692例で,平均55歳.
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