Neurosurgery Summary - くも膜下出血, 血管内治療, 血管内治療, 外科治療, Takotsubo, IABP, 血管れん縮, 死亡率, たこつぼ心筋症, 大動脈バルーンパンピング, 予後, 米国
公開日:
2020年9月23日最終更新日:
2021年6月18日【背景】
たこつぼ心筋症(TC)は1990年に広島市民病院の佐藤らによって最初に報告された(文献1),カテコラミンの過剰放出が原因と考えられる左心室心尖部の一過性収縮低下を示す心疾患である.動脈瘤によるくも膜下出血患者(aSAH)では約1%に認められ,その場合の死亡率は20~26%に達する(文献2).フェニックスBNI脳外科では,aSAH患者1096例のうちTCを26例(2.4%)経験し,全例で大動脈バルーンパンピング(IABP)で心機能を補助した.本研究はaSAH患者におけるTC発症に関わる因子,予後因子を検討したものである.TCの診断には改変メイヨークリニック基準を用いた(文献3).
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