強化降圧治療がMRI上の大脳白質病変の進行を抑制する

公開日:

2020年10月14日  

最終更新日:

2020年10月28日

【背景】

脳ドックや軽微な症状に対する脳MRI検査で発見される大脳白質病変(WML)は微小循環障害を反映していると考えられており,加齢,高血圧,脂質代謝異常,耐糖能異常などとの関係が示唆されている.本研究は,強化降圧治療(収縮期圧120 mmHg以下を目標)が標準降圧治療(収縮期圧140 mmHg以下を目標)に対して大脳白質病変の進行を抑制するかどうかを米国27施設で検討したRCTである.対象は50歳以上で高血圧と診断された670例(強化降圧群355例,標準降圧群315例).登録時(670例)と48ヵ月後(449例)に3TMRI装置で大脳白質病変体積と全脳体積を測定した.