経頸動脈血行再建術(TCAR)は初心者でも治療プロトコール通り行えば,高い成功率と安全性を示す:692例の市販後調査(ROADSTER 2)

公開日:

2020年10月28日  

最終更新日:

2020年12月29日

【背景】

Transcarotid Artery Revascularization(TCAR)は,頸動脈ステントに際し,鎖骨上の小切開を通して,吸引+アクセス用シースを総頸動脈に挿入し,そこから脱血した血液を,フィルターを通して大腿静脈に返血しながらステントを留置する手技である.本研究は,米国と欧州の43施設で実施された市販後単アーム試験である.対象は50%以上の症候性狭窄か,80%以上の無症候性狭窄を有しながらCEAには相当のリスクが伴うと判断されたためTCARが実施された692例(ITTコホート).60例にプロトコール違反があったのでパープロトコール(PP)コホートは632例であった.