内頸動脈狭窄症における皮質動脈高信号(HVS)は高リスク狭窄を示している

公開日:

2020年10月28日  

最終更新日:

2020年11月17日

【背景】

高信号血管サイン(HVS)は脳主幹動脈閉塞やモヤモヤ病で認められるFLAIR高信号の皮質動脈である(文献1,2,3).富山大学のチームは,内頸動脈狭窄症におけるHVSは血行力学的障害ならびに不安定プラークからの微小塞栓を反映しているとの仮説を立て,その実証を試みた.対象はCASあるいはCEAが施行された148半球で,80半球が症候性,68半球が無症候性であった.症候性80半球のうち46半球(57.5%),無症候性のうち5半球(7.4%)がHVSを呈した.血行力学的障害はIMP-SPECTでtype 2,3の領域があるものと定義した.頸動脈プラークの性状はT1強調MRI(T1WI)で評価した.