米国の院内発生脳梗塞はどのように治療されているか:GWTG-Sの67,493例

公開日:

2020年11月16日  

最終更新日:

2020年12月29日

【背景】

院内発生脳梗塞に対する治療の現況はどうなっているのか.本研究は,2008年からの10年間に米国脳卒中ガイドライン順守(Get With The Guidelines–Stroke)に参加する施設から登録された急性期脳梗塞2,237,793例を基に解析したものである.このうち67,493例(3.0%)が院内発生例であった.2008年と比較して2018年では全脳卒中に占める院内発生脳梗塞の割合は増えていた(3.5 vs 2.7%;p<0.001).
院内発生例のうち10,481例(15.5%)が経静脈血栓溶解治療(IVT)を受け,2,494例(3.7%)が脳血管内治療(EVT)を受けた.