発症時間不明の脳梗塞に対する最新画像診断に基づくtPAの投与は有効か:843例のメタアナリシス

公開日:

2020年11月22日  

最終更新日:

2020年12月29日

【背景】

発症時間が不明の脳梗塞に対する最新画像所見に基づくtPA投与は有効か.ハンブルグ大学のThomallaらは灌流MRI-DWIミスマッチ,灌流CT,DWI-FLAIRミスマッチに基づき,tPA(アルテプラーゼ)投与か対照治療(偽薬投与か標準治療)が実施された既報の4個のRCT(WAKE-UP,EXTEND,THAWS[日本],ECASS-4)の個人データを基にメタアナリシスを行った.患者数は843例(tPA429例,対照治療414例).一次アウトカムは90日目の機能予後(mRS)とした.発症時間不明の理由は9割が睡眠中のためで,最終健常確認から症状確認までは中央値7時間(5~9時間).