パーキンソン病に対する視床下核と対側淡蒼球内節に対する脳深部刺激(DBS)

公開日:

2020年12月15日  

最終更新日:

2021年1月30日

【背景】

視床下核(STN)と淡蒼球内節(GPi)はパーキンソン病に対するDBSの最も有効なターゲットであるが,それぞれに特有の効果とリスクがあり(文献1,2,3),どちらを選ぶか悩む事も多い.上海交通大学のZhangらは,効果を最大化し,副作用を最小化するために,非対称性のパーキンソニズムや重症の主要運動症状を示す8例のパーキンソン病患者に対するDBSにおいて,一側STNと反対側GPiに刺激電極を設置した.電気刺激開始後6ヵ月と12ヵ月目の臨床症状を評価した.