広頸破裂脳動脈瘤に対する動脈瘤リモデリング用メッシュ(Comaneci)を用いた一時的ステント補助下コイル塞栓術:118例の経験

公開日:

2020年12月15日  

最終更新日:

2021年1月30日

【背景】

コマネチ・デバイスは完全可視化された動脈瘤頸リモデリング装置(メッシュ)である.バルーンアシストと違い母動脈の血流を温存させたままのコイリングが可能である.また一時的ステンティングの後は抜去するため,ステント補助下コイル塞栓術と異なり,側枝閉塞の可能性は少なく,長期にわたるDAPTを必要としない.2014年頃から欧州を中心に使用が進んでいる(文献1,2,3).
ブルガリア国イバン・リルスキ大学病院放射線科などのチームは広頸破裂脳動脈瘤118例(このうち105例が前方循環系)に対するコマネチ・デバイス補助下コイリングの成績を報告している.8例(6.8%)では2本のコマネチ・デバイスを同時に用いた.