頭蓋内胚細胞性腫瘍患者の長期生存の条件は何か:名古屋大学

公開日:

2020年12月29日  

最終更新日:

2021年2月13日

【背景】

頭蓋内胚細胞性腫瘍(GCT)は,組織像に基づいてgerminomatousグループ(GGCT)とnongerminomatous GCTグループ(NGGCT)に分けられる.GGCTにはpure germinoma(胚腫)とgerminoma with STGCが含まれる.NGGCTは予後によって,予後良好群(成熟奇形腫),予後中間群,予後不良群の3群に分けられる.名古屋大学のShimizuらは2016年までに経験した自験の頭蓋内GCTの連続120症例の長期予後とそれを左右する因子を解析した.成熟奇形腫は摘出手術のみを,その他は手術+プラチナ製剤ベースの化学療法+放射線治療を受けた.