パーキンソン病に対する集束超音波による視床下核破壊術に関するシャム手術対照ランダム化試験

公開日:

2020年12月29日  

最終更新日:

2021年2月13日

【背景】

本態性振戦に対する集束超音波による視床Vim核破壊術は徐々に普及しつつある(文献1,2).一方,視床下核はパーキンソン病に対する脳深部刺激で頻用されるターゲットである.本研究はパーキンソン病に対する集束超音波による視床下核破壊術に関するRCTである.対象は著明な非対称性運動症状を示すパーキンソン病で,薬物で充分にコントロール出来ず,深部刺激の適応でない患者40例.27例で運動症状が強い側(患側)と反対の視床下核の集束超音波による破壊が(実治療群),13例でシャム手術が行われた(対照群).一次アウトカムはオフメディケーションでの患側のMDS-UPDRS運動スコア(III)(高い程悪い)とした.