公開日:
2021年2月3日最終更新日:
2021年12月17日【背景】
フラミンガム研究はボストン郊外のフラミンガム町の住民を対象とした前向きコホート研究で,1948年に開始され現在も進行中である.ハーバード大学のLioutasらは同コホートの14,059名(第一世代5,125名,子の世代5,070名,孫の世代3,864名)を対象に,一般人口における一過性脳虚血発作(TIA)の発生頻度と,TIAがその後の脳卒中(脳梗塞)発生に与える影響を求めた.最長66年間の追跡期間中(366,209人・年)に435名(平均72歳)がTIAの診断を受けた(粗発生率:1.19/1,000人・年).このTIA群と性・年齢をマッチさせた対照群2,175名の脳卒中の発生頻度を比較した.
ここから先は閲覧有料です。