公開日:
2021年3月16日最終更新日:
2021年5月29日【背景】
手術前のMRI所見で膠芽腫におけるIDH変異を予想しようという試みは続いているが,特殊な撮像,画像処理,機械学習(AI)などが必要なものも多く(文献1,2,3),臨床現場での利用は限られている.バージニア大学放射線科のPatelらは,造影されない腫瘍部分(nCET)のT2画像における高信号部分の一部がFLAIR画像で抑制されること(fluid attenuation:FLA in nCET)に注目して,他のルーチンMRIで得られる所見も含めてこの所見のIDH変異予測における意義を検討した.対象は膠芽腫199例で,うちIDH変異は16例(8%).2人の放射線科医が診断実験を行った.
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