非コンセンサスTIAも典型的TIA同等の脳梗塞リスクがある:OXVASC研究より

公開日:

2021年3月22日  

最終更新日:

2021年12月17日

【背景】

TIAは脳および網膜の虚血により生じる一過性の局所神経学的機能障害が24時間以内に消失するものと定義される(文献1,2).NINDSIIIでは,TIAをその症状によって典型的TIA(運動障害,感覚障害,失語,半盲,一過性黒内障など)と非コンセンサスTIA(めまいのみ,失調のみ,構音障害のみ,複視のみなどの単一局所欠損症状)に二分してきた(文献3).本研究はオックスフォードシャーの住民ベース前向き登録研究であるOXVASCを基にした典型的TIA(1,287例)と非コンセンサスTIA(570例)の臨床像の比較である.研究期間は2002~2018年.追跡期間中央値は5.2年.