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2021年3月22日最終更新日:
2021年12月17日【背景】
中枢神経原発リンパ腫(PCNSL)は定位生検で診断が得られ,少なくとも初回の化学・放射線治療の奏功率が高い.さらに腫瘍は多巣性であることが多いので,摘出手術は標準的治療とはなっていない(文献1).一方で,ある条件をみたす患者への摘出手術が生命予後を延長するという報告もある(文献2,3,4).テルアビブ医療センター脳外科チームは2005年から2019年に治療を行った初発PCNSL244例のうち孤立病変113例を対象に摘出術の意義を後方視的に検討した.36例には摘出術(全摘あるいは亜全摘)が行われ,77例には定位的生検術が行われた.
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