公開日:
2021年4月9日最終更新日:
2021年12月17日【背景】
脳主幹動脈閉塞に対する機械的血栓除去術は,今や標準治療となってきたが,高齢者に対しての有効性のエビデンスは充分ではない.人口の高齢化が進む山陰地方の脳卒中基幹医療センターである松江赤十字病院のOhbaらは,実臨床レベル(real world)でのデータでこの点の検討を試みた.対象は2015年から2020年に機械的血栓除去術を試みた連続111例.アクセス困難例やコントロール不良の併存症を抱えた症例を除外せずに解析した.平均年齢は77.2歳,アクセス困難例は8例(7.2%)であった.有効再開通(mTICI≧2b)および治療90日後の機能予後mRSをエンドポイントとした.
ここから先は閲覧有料です。