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2021年4月9日最終更新日:
2021年12月17日【背景】
中硬膜動脈塞栓術は慢性硬膜下血腫に対する有望な治療法として注目されつつあるが(文献1,2,3),その有効性は確立していない.フェニックスBNIの脳外科は自験の慢性硬膜下血腫231例(両側性91例)をレビューして中硬膜動脈塞栓術の有効性を検討した.41血腫が中硬膜動脈塞栓術で,159血腫が保存的に,123血腫が手術的に治療された.性,年齢,神経症状,合併症,抗血栓剤,先行外傷,血腫内の急性/亜急性出血所見,血腫厚を傾向スコア法でマッチングしたのち,3群間の治療不成功率などの差を回帰分析した.
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