C型肝炎治療薬のリバビリンがSHH型とグループ3の髄芽腫に効く:前臨床研究

公開日:

2021年4月16日  

最終更新日:

2021年12月17日

【背景】

髄芽腫のうちSHH(sonic hedgehog)活性型とグループ3(非SHH,非WNT)の増殖には,律速的翻訳開始因子であるeIF4Eと,ヒストンメチル基転移酵素の1つで主要な転写調節因子であるEZH2の活性化が関与している.最近の既存薬再開発(転用)研究によって抗ウィルス薬であるリバビリンがeIF4EとEZH2の活性を抑制することが明らかになっている.本研究はONS-76(primitive SHHモデル)細胞株とD425(aggressiveグループ3モデル)細胞株を用いてin vitroとin vivoでリバビリンの効果を検討したものである.