髄膜腫に対する塞栓術は有用性を示していない:34報告1,782例に対するランダム効果モデルを用いたメタアナリシス

公開日:

2021年4月27日  

最終更新日:

2021年12月17日

【背景】

大型あるいは血流豊富な髄膜腫に対する術前塞栓術は出血量を減少させ,腫瘍を軟化させる効果があるとされるが,塞栓に関連した合併症のリスクも4.6~12%と(文献1,2,3),無視出来ない頻度である.術前塞栓術には,こうしたリスクを上回る有用性があるのか.ニュージャージー州ラドガー大学のJumahらは34報告1,782例に対するメタアナリシスを行った.塞栓術が行われた髄膜腫の平均体積は150 cm3,平均径は5.2 cm.