公開日:
2021年4月27日最終更新日:
2021年12月17日【背景】
本研究は小児の頭部MRIにおいて偶然に発見される所見(IF)の頻度を求めたものである.対象は米国21施設で実施されている青年期脳発達に関わる前向き研究(ABCD,文献1)の一般住民コホート12,016人(9~10歳).全員3TMRIが実施され,小児脳を専門とする神経放射線専門医によって読影され,偶発所見の種類とその推奨区分が決定された.所見なし(第1区分)は78.8%,所見あり(第2~4区分)は21.1%であった.所見ありのうち第2区分(臨床紹介を要さず)は17.2%,第3区分(臨床紹介を考慮すべき)は3.7%,第4区分(脳腫瘍の疑いなどで直ちに臨床紹介を考慮すべき)は0.2%であった.
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