公開日:
2021年5月4日最終更新日:
2022年2月10日【背景】
チンパンジーの非増殖型アデノウイルスをベクターとしたアストラゼネカ社のコロナワクチンAZD1222では欧州で接種後の患者に硬膜静脈洞血栓症が報告され(文献1,2,3),2021年4月の段階で接種が中止されたり年齢制限が設けられた国が複数ある.一方,同じく非増殖型ヒトアデノウイルスをベクターとしたヤンセン/J&J社のAd26.COV2.Sは4月12日までに米国で約700万人に接種された.しかしその段階までに,血小板減少を伴った硬膜静脈洞血栓症が6例報告され,4月13日にその使用が停止された.本報告は米国CDCがまとめた同ワクチンによる静脈洞血栓症12例(18~60歳,全例白人女性)の報告である.
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