公開日:
2021年5月10日最終更新日:
2022年2月9日【背景】
迷走神経電気刺激(VNS)は難治性てんかんやうつに対する治療手段として普及しつつあり(文献1,2),既に全世界で10万台以上が埋め込まれている.本研究は脳梗塞後上肢機能障害に対するリハビリテーションにVNSを加えることによる上乗せ効果を検討した3重盲RCTである.米国と英国の19のリハビリテーション施設で実施された.対象は過去9ヵ月-12年間に脳梗塞に罹患した108例で,全員がVNS装置の埋め込み術を受けた.VNS実刺激+リハビリ群は53例,VNSシャム刺激+リハビリ群(対照群)は55例であった.患者は6週間のVNS刺激下での施設リハビリに続いて自宅でのVNS刺激下での機能訓練を行った.
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