テモゾロミドは朝飲むのが良い:ワシントン大学(MO,USA)の経験

公開日:

2021年5月10日  

最終更新日:

2021年8月30日

【背景】

最近,生体や癌の概日リズムに合わせた投薬スケジュールを作るChronotherapyという概念が登場している.一方,グリオーマ細胞の細胞内シグナルや抗腫瘍剤に対する反応にも概日リズムが存在することが示唆されている(文献1,2).本研究は膠芽腫に対するテモゾロミド内服のタイミングが生存に与える影響を検討したものである.対象はワシントン大学(MO)で9年間に診断された498例の膠芽腫のうち,本研究の対象基準を満たした180例からIDH変異例などを除外した166例とした.テモゾロミドの午前中内服は89例で,午後(夕方)内服は77例.