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2021年5月22日最終更新日:
2022年2月9日【背景】
髄膜腫を有する高齢者の発見は急速に増加しているが,そのような高齢者のなかでも80歳以上の超高齢者に対する手術は正当化されるのか?ヘルシンキ大学脳外科は過去に報告された7つの後方視研究のシステマティックレビューを行った.対象は手術が行われた308症例(80~90歳),男性の割合は21.6~47.1%であった.おそらく選択バイアスのためASAクラスは報告毎に差が大きく2報では約8割がクラス1~2であったのに対して,5報では過半がクラス3~4であった.運動機能障害(27~65%;3報),痙攣(16~43%;4報),精神症状(51~59%;3報)が主要な手術理由であった.
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